イギリス出身のベニシア・スタンリー・スミスさんが令和5年6月21日にお亡くなりになられました。
とても素敵な生き方をされていましたね。
ベニシア・スタンリー・スミスさんとは
ハーブ研究家として活躍。NHKの『猫のしっぽ カエルの手』に出演されていて、ベニシアさんの古民家の庭づくりやハーブを取り入れたライフスタイルが紹介されています。
生い立ち
ベニシアさんは1950年、貴族の館で知られるイギリス・ケドルストンに生まれました。
19歳のころから貴族社会に疑問を持ちイギリスを離れてインドを旅するようになり、71年に来日しました。
両親の離婚などを経て、祖国を離れて来日。京都大原の古民家での暮らしを始めました。
京都で『ベニシアインターナショナル』英会話スクールを設立。現在では40年続く伝統と実績のある英会話スクールです。
どんな生活をしていたのか
日本人男性と結婚し、長女・次女・長男と3人の子供に恵まれています。その後離婚。
その後の再婚相手は日本人の山岳写真家、梶山正さんです。
そして梶山正さんとの間に次男が誕生しました。
貴族出身でありながら、京都の築100年の古民家に住み、200種類以上のハーブを育てて生活に取り入れています。その生活があまりにも自然体です。
ベニシアさんのガーデン
古民家を囲む8つのガーデンがあります。
もともと椿・梅・楓の木があり、「ピースガーデン」と名付けた庭には、ユズやビワといった日本のハーブがあります。昔からある木はそのまま残し、これらと調和するような庭を作られたそうです。
春にはミモザが咲き、初夏はジキタリスの花が咲きます。
庭は陽当たりを考えて、ジャパニーズガーデン、フォレストガーデン、オキナワガーデン、スパニッシュガーデンなどに分けて庭作りをされています。
ベニシアの庭づくり ハーブと暮らす12か月 [ ベニシア・スタンリー・スミス ]ハーブを取り入れた生活
自宅で育てた200種類以上のハーブを使い、日常の生活に取り入れています。
コンフリーの葉にキンセンカオイルなどを使用して『ハンドクリーム』作り。ローズマリーを使った『食器洗い用石けん』
掃除用にスペアミントを使い『ミント石鹸水』など様々な事にハーブを取り入れています。
著書にある『ベニシアのハーブ便り 京都・大原の古民家暮らし』でハーブについて紹介をされています。
愛用していた陶器
SPODE(スポード)社のティーセット
SPODE社は19世紀初めに英国王室御用達の栄誉を得ているとても歴史のある陶器のブランドです。
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ベニシアさんの魅力
ベニシアさんは自ら育てたハーブを使って石けん、虫除け、風邪薬、料理など生活に取り入れていました。
アメリカの絵本作家ターシャテューダーさんと共通点がいくつかあります。
生い立ちも、裕福な家庭に生まれながら、古民家での生活を好んでいますし、お二人ともご両親が離婚しています。草木の優しい挿し絵を描くところも。
ベニシアさんも貴族の生活に疑問を持ち、自然に囲まれて静かに丁寧に暮らす生活を好まれたのでしょうね。
京都では家族に恵まれながら過ごしていましたが、娘さんが産後に統合失調症になり、一緒に生活されていたそうです。娘さんは辛かったでしょうが、ベニシアさんの近くで自然に囲まれた生活ができたことは何よりだと思います。
まとめ
ベニシアさんのその暮らしに憧れている方はとても多く、まだまだベニシアさんの生活を見ていたかったですし、とても悲しい訃報ですね。
ベニシアさんの本には、素敵な暮らし方が紹介されています。これから先も、古民家やハーブの好きな方達の憧れる存在であることは変わりないですね。